浴衣縫ったど!②
前回の続きです。
で、前回「ヘラ台」と紹介したのは間違いで、「裁板(たちいた)」です。
ヘラ台と同様にヘラで印付けをしたり、布を裁断するのに使います。
畳の長い方の縁と同じ長さで、一間ありますから大きいです。
だから買うとなると結構なお値段みたいで、この大きさだと、ヤフオクでも3万円からでした。
ヘラで印付けしたあとがたくさんあってでこぼこです。
くけ台の坊主はこんな風に直しました。
坊主のあんこは化繊の綿です。
さて、縫っていてわかったのですが、着物って言うのはよくできているんですよ。
ムダがない。
反物から着物を仕上げるのに、ほんの少しのあまり切れしか出ない。
裁断とは言うけど、洋裁のように縫いしろを取って余りを切ってしまったりしない。
余った縫い代はみみぐけしたり折り込んで隠しじつけで邪魔にならないように始末します。
作業の手順も、順番にやりさえすればきちんと仕上がるようにできているんです。
私は間違えて衿の力布を表につけてしまったのですが、衿を全部はずして 縫い直すハメになりました。
そこだけちょこっとほどいて直すって言うのができない。
着物の仕立てというのは小手先のごまかしはできないのです。
これは母と話していて、母が言ったのですが
「茶道のお点前と同じだよ。」
と・・・。
ノブコいいこと言った!(・∀・)
本当に作業の手順にもムダがなく、流れに従って順番を間違いなくやればできあがるようになっているのです。
もったいない精神にのっとりながらもムダはそぎ取ってゆく。
これは大量生産をするための作業の標準化とか単純化とか、そういうのとは違うと思います。
無駄な物をそぎ取ったからこそ着物の機能性や美しさっていうのはあるんだと思います。
日本人てすばらしいなー。
着物ってすばらしいなー。
ヘ(゚∀゚*)ノ
着物を縫ってみたからこそ得られた感想だと思います。
ますます着物が好きになっちゃった!
エヘ!
(*´σー`)